目次
- 建設業許可を「事業拡大」に活かす考え方を解説
- はじめに
- 1️⃣ 業種追加とは?
- 2️⃣ 業種追加が必要になる典型パターン
- ✅ パターン①:受注できる工事を増やしたい
- ✅ パターン②:元請から求められた
- ✅ パターン③:リフォーム案件が増えてきた
- ✅ パターン④:公共工事・入札を狙いたい
- 3️⃣ 業種追加でよくある誤解
- ❌ 「建築一式があれば全部できる」
- ❌ 「工事をやった実績があれば許可は出る」
- 4️⃣ 業種追加で一番大事なのは「専任技術者」
- 例
- 5️⃣ 香川県で多い業種追加の組み合わせ例
- 6️⃣ 業種追加をするときの注意点
- ✅ 注意①:必要になる前に追加するのがベスト
- ✅ 注意②:決算変更届が出ていないと追加できない
- ✅ 注意③:常勤性のチェックが入る
- 7️⃣ 業種追加のメリットまとめ
- まとめ
建設業許可を「事業拡大」に活かす考え方を解説
はじめに
建設業許可を取ったあと、事業が軌道に乗ってくると
こんな相談が増えてきます。
「取った業種だけじゃ、受けたい工事がカバーできない」
「元請から“この工事もできる?”と言われた」
「リフォーム案件が増えてきたので業種を増やしたい」
このような場面で必要になるのが 業種追加(業種追加申請) です。
業種追加は、単なる手続きではなく
仕事の幅を広げる武器になります。
この記事では、
- 業種追加とは何か
- どんなときに必要になるのか
- 注意点
を分かりやすく解説します。
1️⃣ 業種追加とは?
業種追加とは、
すでに持っている建設業許可に対して、
新しい業種を追加で取得する手続きです。
建設業許可は「会社単位」ではありますが、
内容は 業種ごとの許可になっています。
例:
- とび・土工・コンクリート工事業(許可あり)
- 管工事業(許可なし)
この場合、管工事を500万円超で請け負うには
👉 管工事業の業種追加が必要になります。
2️⃣ 業種追加が必要になる典型パターン
✅ パターン①:受注できる工事を増やしたい
例:外構中心の会社が、
水回り工事も取り込んでいきたい場合
- とび・土工
→ +管工事
という形で追加すると、受注幅が広がります。
✅ パターン②:元請から求められた
元請企業は、
「許可を持っている業者に発注したい」
という考えが強いです。
そのため、業種が増えると
👉 取引が継続しやすくなります。
✅ パターン③:リフォーム案件が増えてきた
リフォームでは、複数業種が混ざりやすいです。
- 内装仕上
- 管工事
- 電気工事
- 塗装
- 防水
などが組み合わさり、
「許可業種が足りない」という問題が起きやすくなります。
✅ パターン④:公共工事・入札を狙いたい
業種が増えるほど参加できる工事が増えます。
業種追加は、
公共工事の入口を広げる手段でもあります。
3️⃣ 業種追加でよくある誤解
❌ 「建築一式があれば全部できる」
実はこれ、かなり危険です。
建築一式の許可があっても、
専門工事(例:管工事、電気工事など)を
常に自由に請け負えるわけではありません。
特に500万円超の工事は、
該当業種の許可が必要になる場面が出ます。
❌ 「工事をやった実績があれば許可は出る」
業種追加では、
実績だけでなく、
👉 専任技術者要件(資格 or 実務経験)
が必須です。
つまり
「やっている」だけではなく
「技術者要件を満たす人が社内にいる」
が条件になります。
4️⃣ 業種追加で一番大事なのは「専任技術者」
業種追加で最大の壁は、ほぼ確実にここです。
- 経管 → すでにクリアしていることが多い
- 財産要件 → 更新済みで問題ないことが多い
- 誠実性 → 変化が少ない
しかし業種追加では、
追加したい業種に対応した専任技術者が必要になります。
例
- 管工事を追加したい
→ 2級管工事施工管理技士 または 実務経験10年以上
5️⃣ 香川県で多い業種追加の組み合わせ例
三豊市・観音寺市の事業者で多い追加例です。
- とび・土工 → 解体
- 建築一式 → 内装仕上
- 建築一式 → 塗装
- 建築一式 → 防水
- 土木一式 → 舗装
- 設備関係 → 管工事+電気工事(必要に応じて)
「今の受注」と「将来の伸び」を見て考えるのがおすすめです。
6️⃣ 業種追加をするときの注意点
✅ 注意①:必要になる前に追加するのがベスト
「この工事を受けたい!」となってから準備すると、
審査期間(約1〜2か月)が間に合わないことがあります。
✅ 注意②:決算変更届が出ていないと追加できない
決算変更届未提出があると
業種追加は受け付けてもらえないことがあります。
✅ 注意③:常勤性のチェックが入る
追加業種の専任技術者について、
健康保険証などで常勤性が確認されます。
7️⃣ 業種追加のメリットまとめ
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 受注幅が広がる | 新しい工事を請け負える |
| 元請から信頼される | 許可業者として評価UP |
| 公共工事に強くなる | 参加可能案件が増える |
| 会社の格が上がる | 採用にもプラス |
業種追加は、
「守りの手続き」ではなく
攻めの許可戦略です。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 業種追加とは | 許可業種を増やす手続き |
| 必要になる時 | 受注拡大・元請要望・公共工事 |
| 最大の壁 | 追加業種の専任技術者要件 |
| 注意点 | 決算変更届・常勤性 |
| 効果 | 信頼と売上の拡大 |
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- 行政書士 山岡正士
