建設業許可を申請する流れ【行政書士が解説】

建設業許可を申請する流れ【行政書士が解説】

書類準備から許可取得までの全ステップをわかりやすく解説

はじめに

「建設業許可を取りたいけれど、何から始めたらいいのか分からない」
そんな相談を、香川県三豊・観音寺市の建設業者さまからよくいただきます。

許可の取得には、一定の条件を満たし、正しい手順で申請を行うことが重要です。
この記事では、建設業許可を申請する流れを、
実際の行政手続きの現場を知る行政書士がやさしく解説します。

1️⃣ まずは「許可の種類」を確認する

建設業許可には、次の区分があります。

区分対象申請先
知事許可(香川県知事)香川県内でのみ営業香川県内土木事務所
大臣許可(国交大臣)複数都道府県で営業四国地方整備局経由で申請

三豊市・観音寺市で営業している場合は、香川県知事許可を申請するのが一般的です。

2️⃣ 許可の区分を決める(一般 or 特定)

区分内容主な対象
一般建設業下請に3,000万円未満を発注中小工務店・リフォーム業者など
特定建設業下請に3,000万円以上を発注元請・大規模工事業者

多くの中小業者は「一般建設業許可」で十分対応可能です。

3️⃣ 申請前の5つの要件を確認

建設業許可を取得するためには、次の5要件を満たす必要があります。

  1. 経営業務の管理責任者がいる
  2. 専任技術者がいる
  3. 財産的基礎(500万円以上)がある
  4. 誠実性がある
  5. 欠格要件に該当しない

4️⃣ 必要書類を揃える

申請書の提出には、以下の書類が必要です。

🔹 基本書類

  • 建設業許可申請書(正副3部)
  • 誓約書
  • 役員の略歴書
  • 経営業務管理責任者証明書
  • 専任技術者証明書
  • 財務諸表(直近の決算書)または残高証明書
  • 登記事項証明書(法人の場合)
  • 確定申告書など(個人事業主の場合)

🔹 添付資料

  • 工事実績の分かる契約書・請求書・注文書など
  • 国家資格証のコピー
  • 社会保険加入証明書

書類の不備があると、受付されず差し戻しになることもあります。
「証明書類の整合性」を特に重視しているため、慎重な準備が必要です。

6️⃣ 審査から許可取得までの期間

区分審査期間の目安
新規申請(知事許可)約45日〜60日
更新申請約30日
業種追加約45日

書類に不備がなければ、申請から約1〜2か月で許可が交付されます。
なお、申請日から交付日までの間は営業できません。

7️⃣ 許可取得後に必要な届出・管理

許可を取得した後も、毎年次の手続きが必要です。

手続き内容提出期限
決算変更届決算後4か月以内に提出毎年必須
更新申請許可の有効期限(5年)前に更新期限切れ注意
変更届経管・技術者・住所などの変更時変更後30日以内

これらを怠ると、許可の失効・取消になるおそれがあります。

8️⃣ 行政書士に依頼するメリット

書類の量や内容が多いため、はじめての方にはハードルが高く感じるかもしれません。
そのため、香川県内の多くの事業者は行政書士に手続きを依頼しています。

行政書士に依頼するメリット

  • 書類不備・差し戻しを防げる
  • 経管・専技の条件を事前確認してもらえる
  • 申請期間を短縮できる
  • 更新・変更もワンストップ対応

「最初は自分でやってみたが途中で挫折した」という方も多く、
結果的にプロに任せることで時間と信頼を守れるケースがほとんどです。

9️⃣ 申請時に多い質問(Q&A)

Q1:書類のフォーマットはどこで入手できますか?
→ 香川県ホームページ「建設業許可」からダウンロード可能です。

Q2:審査は面談がありますか?
→ 書類審査のみですが、電話確認が入ることがあります。

Q3:決算が赤字でも許可は取れますか?
→ 純資産が500万円以上あれば可能です。

まとめ

建設業許可は、一度取れば長期的な信頼とビジネス拡大につながります。
三豊・観音寺市での申請を検討されている方は、ぜひ早めの準備をおすすめします。

📞 香川県三豊・観音寺市の建設業許可サポート窓口
行政書士 山岡正士