経営事項審査(経審)とは何を評価されるのか?

経営事項審査(経審)とは何を評価されるのか?

公共工事を目指す建設会社のための基礎解説

はじめに

前回の記事では、公共工事参加の流れとして
「建設業許可 → 経審 → 入札資格」
というステップを説明しました。

今回はその中心にある 経営事項審査(経審) を解説します。

相談で非常に多い質問はこちらです。

「経審って何を見られるんですか?」
「点数ってどう決まる?」
「小さい会社でも意味あります?」

結論から言うと、
👉 経審は会社の総合力を数値化する評価制度です。
そして、その点数が
受注できる公共工事の規模を左右します。

1️⃣ 経営事項審査とは?

経審とは、
公共工事を受注するために必要な
**企業評価制度(国の基準)**です。

審査結果として
👉 総合評定値(P点)
が算出されます。

このP点をもとに、
自治体が入札ランクを決定します。

2️⃣ 経審で評価される主な5要素

評価項目は多岐にわたりますが、
経営視点で整理すると次の5つです。

✅ ① 完成工事高(売上規模)

工事売上が多いほど評価が上がります。

  • 安定受注能力
  • 実績の裏付け

として見られます。

※ 公共工事だけでなく民間工事も対象

✅ ② 技術力(技術者数)

資格技術者の人数が重要です。

  • 施工管理技士
  • 建築士
  • 技能資格

👉 人材投資=点数アップ
に直結します。

✅ ③ 経営状況(財務健全性)

会社の体力が評価されます。

  • 利益
  • 自己資本
  • 借入状況
  • キャッシュフロー

財務改善は経審点数に影響大です。

✅ ④ 社会性・信頼性

近年ウェイトが高まっています。

評価対象例

  • 社会保険加入
  • 建退共
  • 防災協定
  • 法令遵守
  • 雇用環境

👉 地域貢献活動も評価対象

✅ ⑤ 法令遵守・行政対応

基本ですが重要です。

  • 許可維持状況
  • 届出提出状況
  • 違反歴

日常管理が点数を左右します。

3️⃣ 点数(P点)が意味するもの

P点は単なる数字ではありません。

自治体はこれを基に
👉 等級(ランク)
を決定します。

例(イメージ)

  • Aランク:大型案件
  • Bランク:中規模
  • Cランク:小規模

つまり
点数=受注できる工事規模
です。

4️⃣ 香川県・市町案件との関係

三豊市周辺では

  • 維持修繕
  • 小規模工事
  • 地元枠

が存在するため、
比較的低い点数から参入可能です。

👉 初参加ハードルは高くありません

ここが地方参入のメリットです。

5️⃣ 経審点数を上げる現実的戦略

すぐ取り組める対策はこちら。

✔ 技術者資格取得支援

最も効果大

✔ 社会保険完全加入

評価項目に直結

✔ 決算改善

税理士連携重要

✔ 届出管理徹底

減点回避

✔ 継続受審

履歴蓄積

経審は
中長期戦略です。

6️⃣ よくある誤解

❌ 大企業向け制度

→ 中小参入多数

❌ 一度受ければ終わり

→ 毎年更新

❌ 売上だけで決まる

→ 技術・社会性が重要

まとめ

ポイント内容
経審とは企業評価制度
評価軸売上・技術・財務・社会性
P点受注規模を決定
地方特徴中小参入可能
戦略継続改善が重要

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  • 行政書士 山岡正士