目次
建設業許可で「人となり」が問われるポイントを分かりやすく解説
はじめに
建設業許可の要件というと、
- 経営業務管理責任者
- 専任技術者
- 財産的基礎
といった「数字や経験」が注目されがちです。
しかし、見落とされやすいのが 「誠実性要件」。
実務ではこの誠実性が理由で、
「条件はそろっているのに許可が下りない」
というケースも実際にあります。
この記事では、
- 誠実性要件とは何か
- どんな場合に問題になるのか
- 香川県での注意点
を、実務目線で解説します。
1️⃣ 誠実性要件とは何を見られるのか?
誠実性要件とは、
「この事業者に建設工事を任せて大丈夫か」
という点を行政が確認するための要件です。
建設業は、
- 高額な請負契約
- 人命・安全に直結する工事
が多いため、
法令遵守・社会的信用が非常に重視されます。
2️⃣ 誠実性が求められる対象者
誠実性をチェックされるのは、
次の人たちです。
- 代表者
- 役員
- 経営業務管理責任者
- 専任技術者
👉 **会社全体ではなく「人」**が見られます。
3️⃣ 誠実性要件で問題になりやすい具体例
❌ ① 建設業法違反・行政処分歴
- 無許可営業
- 虚偽申請
- 名義貸し
これらが過去にあると、
一定期間は許可が下りません。
❌ ② 税金・社会保険の滞納
- 所得税・法人税
- 消費税
- 住民税
- 社会保険料
継続的な滞納がある場合、
誠実性に問題ありと判断される可能性があります。
❌ ③ 契約トラブル・不正行為
- 工事代金の不払い
- 下請への不当な扱い
- 重大な契約違反
民事トラブルであっても、
内容次第では確認されることがあります。
❌ ④ 虚偽・不自然な申請内容
- 経管・専技の名義貸し
- 実態のない在籍
- 書類のつじつまが合わない
「怪しい」と思われた時点で詳細確認が入ります。
4️⃣ 「前科・前歴」があると必ずダメ?
この質問もよくあります。
結論から言うと、
👉 すべてが即NGになるわけではありません。
ポイント
- 罪の内容
- 経過年数
- 現在の状況
によって判断されます。
例えば、
- 軽微な交通違反
- 十分な期間が経過した過去の出来事
であれば、
誠実性要件に直ちに影響しないケースもあります。
5️⃣ 実務的なチェック方法
誠実性については、
- 申請書の誓約書
- 役員等の情報
をもとに、
県内部で照会・確認が行われます。
そのため、
「書いていなければバレない」
という考えは 非常に危険 です。
6️⃣ 誠実性に不安がある場合の正しい対応
もし、
- 過去に行政処分がある
- 滞納歴がある
- トラブルが心配
という場合は、
👉 必ず申請前に専門家へ相談してください。
状況によっては、
- 申請時期をずらす
- 追加資料を準備する
- 事前に説明文を添付する
など、適切な対応策が取れる場合があります。
7️⃣ 香川県で実際にあった事例
【事例】過去に無許可営業があったケース
- 数年前に無許可営業で指導
- 現在は適正に事業運営
- 税金・社会保険も完納
👉 経過年数と改善状況を説明し、
誠実性が認められて許可取得
このように、
隠さず、正直に説明することが重要です。
8️⃣ 誠実性を高めるために今できること
- 税金・社会保険をきちんと納付
- 契約書を整備
- 下請との取引を適正化
- 虚偽のない申請
これらは、
将来の更新・業種追加でも必ず役立ちます。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 誠実性要件とは | 社会的信用の確認 |
| 見られる対象 | 代表・役員・経管・専技 |
| 問題になりやすい | 法令違反・滞納・虚偽 |
| 前歴があっても | 状況次第で可能性あり |
| 最重要 | 隠さず事前相談 |
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- 行政書士 山岡正士
