建設業許可に必要な5つの条件

香川県・三豊・観音寺市でスムーズに許可を取るためのチェックポイント

はじめに

「建設業許可を取りたいけど、何が必要なのか分からない」
香川県三豊・観音寺市でも、そうした相談をよくいただきます。

建設業許可を取得するには、法律で定められた5つの要件を満たす必要があります。
どれか一つでも欠けると、申請しても許可は下りません。

この記事では、これから許可を目指す方向けに、
建設業許可に必要な5つの条件をわかりやすく解説します。

1️⃣ 経営業務の管理責任者がいること（経管）

● 概要

建設業を継続して経営してきた人、つまり「経営の経験者」が会社に在籍していること。
申請の最重要ポイントです。

● 条件

次のいずれかを満たす必要があります。

申請形態	必要な経験年数
個人事業主本人	同種の建設業で5年以上の経営経験
法人の場合（役員）	同種業種で5年以上の経営経験
従業員（支配人・取締役経験者など）	6年以上の経営補佐経験

● 香川県での注意点

審査では、実際に経営判断に関わっていたかが厳しく見られます。
単なる「名義上の役員」では認められない場合もあります。

2️⃣ 専任技術者がいること（専技）

● 概要

申請する業種に対応した**技術者（資格または実務経験者）**がいること。

● 条件

許可区分	必要要件
一般建設業	① 国家資格（例：施工管理技士・建築士）または ② 10年以上の実務経験
特定建設業	1級施工管理技士など上位資格が必要

● 香川県での審査傾向

「実務経験」で申請する場合、契約書・請求書などの証明が求められます。
資格を持っていれば証明がスムーズで、審査も早く進みます。

3️⃣ 財産的基礎または金銭的信用があること

● 概要

「会社としての経営基盤が安定しているか」を確認されます。
いわゆる“資金力の証明”です。

● 条件

以下のいずれかを満たすことが求められます。

区分	条件
法人	純資産額が500万円以上
個人事業	預金残高証明で500万円以上あること
その他	建設業許可を受けて5年以上の実績がある場合は省略可（更新時）

● 審査ポイント

赤字決算でも「純資産がプラス」ならOK
マイナスの場合は、残高証明書の添付で補うことが可能

香川県では「銀行残高証明＋決算書」の組み合わせで審査するケースが多いです。

4️⃣ 誠実性があること

● 概要

会社や代表者が、社会的に信用できる行動をしているかどうかが問われます。

● 審査対象となる主な項目

虚偽申請をしていないか
建設業法違反・不正取引の履歴がないか
税金の滞納がないか
暴力団等との関係がないか

代表者・役員・経管の全員について、
警察や県庁内部での照会が行われます。

5️⃣ 欠格要件に該当しないこと

● 概要

一定の不正行為や刑罰歴があると、許可を受けられません。

● 主な欠格要件

禁錮以上の刑を受け、5年を経過していない
許可を取り消されてから5年を経過していない
申請書に虚偽記載がある
暴力団員、またはその関係者である

これらに該当すると、いくら他の条件を満たしていても許可は下りません。

5つの条件を図で整理！

条件	内容	ポイント
経営業務管理責任者	経営経験5年以上	代表・役員が該当
専任技術者	資格または実務経験	工事経験を証明
財産的基礎	500万円以上の資産	純資産または残高証明
誠実性	法令遵守・信頼性	税務・取引実績を確認
欠格要件なし	不正・刑罰歴なし	代表者全員が対象

よくある質問（Q&A）

Q1：1期目の会社でも許可は取れますか？
→ はい。資本金や残高証明で500万円を確保していれば可能です。

Q2：経管や専技は外部委託できますか？
→ 原則不可です。常勤が求められます。

Q3：赤字決算ですが許可は取れますか？
→ 純資産が500万円以上あれば問題ありません。

申請と流れ

申請から許可交付までは、通常約1〜2か月程度。
書類の準備・要件確認を行政書士に依頼すると、最短で1か月以内の取得も可能です。

まとめ

要点	内容
建設業許可は「5つの要件」をすべて満たす必要あり	経管・専技・財産・誠実・欠格
経管と財産要件で差し戻しが多い	早めの確認が重要
満たしていれば新設法人でも取得可能	準備は早いほど有利

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